HPVとはどんなウィルス?

HPVウィルスってなに?

コンジローマの原因となるのがHPVなのですが、これは別の病気の原因となることもあります。
このHPVとは何なのでしょうか?
これはヒトパピローマウィルスの頭文字を取ったもので、つまりはウィルスです。
HPVという特定のウィルスが一つだけあるわけではなく、このHPVの中でまた150種類以上の型が見つかっています。
つまり一口にHPVといっても、この中で何型に感染するのかでリスクも変わってくるのです。
HPVについて詳しく知りたいときは、そのウィルスの型について注目するといいです。

コンジローマの原因となるのは?

たくさんの種類があるHPVですが、この中には性病として知られるコンジローマの原因となる型もあります。
これはHPVの6型、11型などが原因となります。
これに感染すると性器や肛門周りにイボができるといったコンジローマの症状が出るのです。
もしこの症状が出るとHPVに感染した状態となるわけですが、もっと厳密にいうと6型や11型などに感染した状態となるわけですね。

別の病気を起こすHPVとは

コンジローマを引き起こす6型や11型は十分に警戒が必要な型に見えるかもしれませんが、HPVの中では低リスク型に分類されています。
さらに深刻な症状を引き起こす恐れのある型もあるためです。
HPVの16型や18型が高リスク型に分類されており、これに感染すると子宮頸がんを引き起こすことがあるのです。
そのためこれら高リスクのHPVに感染しないように、近年では予防接種が呼びかけられています。
これを行っておくことで特定の高リスク型のHPVに感染しにくくなり、がんなどの重い病気になる確率を下げられます。

PVに感染したらどうなる?

ご紹介してきたようにHPVとは人が感染するウィルスで、たくさんの型を持ち、一部の型に感染すると特定の病気を引き起こすことがあります。
できるだけ感染しないように注意したいでしょうが、これはウィルスになるため、とても目で見えるものではありません。
感染したらただちに特定の症状が出るわけでもありませんから、仮に感染したとしても気づかずに人へとうつすことも珍しくないのです。

これにもし感染したらどうすればいいのでしょうか?
HPVという原因がわかっているなら薬がありそうですが、実はこのウィルスを薬で体内から除去するのはまだ難しく、体の免疫により排除されるのを待つのが基本となります。
今のところできるのは予防が主となっていますから、予防接種で防げるHPVについてはしっかり予防接種を受けておくことが大事です。