HPVや淋病の治療

HPVや淋病の治療

性病にはHPV感染によるコンジローマや、淋菌感染による淋病といったものがあります。
これらになったら当然治療するのがおすすめですが、治療方法はそれぞれで違いがあります。
淋病治療がHPVによるコンジローマの治療にもつながるとは限らないのです。
それぞれの病気や症状ごとにわけて治療を考える必要がありますから、複数の病気への感染が疑われるときはしっかり医師と相談して治療を受けるといいでしょう。

HPVに感染したら

HPVとはヒトパピローマウィルスのことで、この中でさらに100種類以上の型があります。
どの型に感染するかで健康リスクが変わります。
高リスク型に感染すると子宮頸がんになるリスクが高まりますが、低リスク型の感染ならそのような重大な病気につながるリスクはそれほど高くありません。
しかし命に関わることは少ないとはいえ、コンジローマなどの性病につながることもありますから、もし何らかの症状が現れたら治療を考えるといいでしょう。

治療方針は現れたその症状や病気に対処するというものになりやすく、体内のHPVを直接除去するといった治療はあまり受けられません。
細菌を抗生物質で除去するような形で、体内のウイルスを除去する方法は現状あまりないのです。
そのためコンジローマなら現在現れているイボを除去するといった治療で地道に完治を目指すことになります。
子宮頸がんなどもHPVの除去というよりはそのガンそのものの治療を専門の病院で受ける流れとなります。
一度感染するとHPVを除去するのは困難となるため、予防接種を受けて健康リスクの高いHPVに感染しにくくしておくことが有効です。

淋病に感染したら

よくある性病の一つ、淋病に感染したら、こちらは抗生物質を使って治療できます。
淋病の原因は淋菌という細菌ですから、抗生物質が有効な治療法となるのです。
体内から原因の淋菌を除去できれば症状も改善していきます。
このときに病院で抗生物質の注射や点滴を受ける治療となることもあります。

同じ薬を使うにしても、飲み薬よりも注射や点滴の方が効果的なこともあるため、場合によっては病院での処置となります。
もちろん飲み薬での治療となることもあります。
どのような治療法が最善となるかは医師の判断となりますが、淋病については抗生物質で治療できることが多く、それによって完治となる例も多いです。

複数の性病に感染している時は

HPVによるコンジローマや淋菌による淋病など、複数の性病に感染しているときは性病に詳しい病院を受診して治療を受けてください。
性病科、泌尿器科、婦人科などでコンジローマや淋病の対応をしていることが多いです。