性感染症の種類

知っておきたい性感染症

性感染症の種類は一つだけではなく、いくつもの病気があります。
多くの病気が性行為などで感染する点は基本となりますが、なったあとの症状や治療法などは種類によって変わります。
知っておきたい性感染症についていくつか種類をご紹介しましょう。

クラミジア

男女で症状は変わるのですが、症状が出ない場合もあり、感染に気付きにくい厄介さのある病気です。
特に女性の場合は症状が出ない場合が多く、感染が広がりやすい原因の一つとなっています。
症状が出た場合、男性の場合はおしっこのときの痛み、違和感、尿道のかゆみ、不快感、尿道の膿などの症状が出ます。
女性の場合は下腹部が痛い、おしっこのときや性行為のときの痛み、おりものが増える、不正出血などの症状が出ます。
症状はなくても検査で感染を調べられますから、気になる方は病院で検査を受けましょう。

淋病

クラミジアと似た病気で、男女で症状は変わるのですが、症状が出ないこともやはりあります。
男性の症状はクラミジアのものとよく似ていますが、症状の程度は淋病の方が強いと言われています。
女性の場合はやはり症状が出ない場合も多いのですが、出た場合はおりものの増加、軽い不正出血などの症状となります。
淋病かどうかの判断は検査で可能ですから、不安なときなどは検査を受けてください。

コンジローマ

性器や肛門周りなどにイボができる病気です。
見た目でわかる異常となり、患者の方には深刻な悩みとなる場合も多いですが、その反面、イボ以外の自覚症状はあまりない場合も多いです。
人前で陰部や肛門周りを露出する機会がなければひとまず日常生活に支障はない場合もありますが、自然治癒することはほとんどなく、放置するとイボが悪化して大きくなる場合が多いですから早めに病院で治療の相談をしてください。
治療方法は液体窒素を使った処置や、塗り薬などとなります。
症状が落ち着くまでに時間がかかることが多い上、再発することも比較的多いですから、その意味でも早めの治療開始がおすすめです。

梅毒

最近になって増えているため、注意が必要な病気です。
初期症状としては性器など感染があった部位に痛みのない潰瘍やしこりができる程度ですが、やがて全身にピンク色の発疹が出るなど、症状が進行していきます。
これら症状は時間経過で自然に消えるため治ったと勘違いしやすい点が非常に注意が必要です。
梅毒が自然に治ることはなく、最終的には命に関わる場合もあるため、できるだけ早く病院で相談してください。

性感染症の対応はしっかりと

ご紹介したもの以外にも性感染症の種類はあります。
いずれも自然に治ることはなく、ときには感染していることにも気づきにくい症状となるため、十分に注意してください。
気になっている症状があったり、感染の不安があったりしたときは性病科などで相談するといいです。