HPVとクラジミア

HPVとクラジミア

一部の型のHPVに感染すると何らかの病気になる可能性があります。
コンジローマもその一つです。
6型、11型などのHPVに感染するとコンジローマの症状が現れます。
有害なウイルスのように感じられるでしょうが、HPVの中ではこれらは低リスク型に分類されており、治療は必要ですが命に関わるような症状になる可能性は比較的低いとされています。
高リスク型のHPVは16型、18型などとされており、これらに感染すると子宮頸がんなど重大な症状につながる可能性が高まると考えられているのです。

このようにHPVの感染はなるべくなら避けられた方がいいのですが、これらは性病の一つ、クラジミアとは関係があるのかというと、それほど強い関係はありません。
HPVに感染したからクラジミアになるといった心配はそれほどありません。
クラジミアの原因はHPVではなく、クラジミア・トラコマティスという細菌になります。
これに感染するとクラジミアという性病になるのです。
クラジミアの原因はHPVではないため、HPVに感染したからクラジミアになるといった心配はあまりないのです。

両方に感染している可能性も

HPVとクラジミアにはそれほど関係はないのですが、両方に同時に感染しているというケースはありえます。
これらウイルスや細菌はどれかに感染したら別のものには感染しないというものではなく、複数のウイルスや細菌に同時に感染する機会があれば、両方に感染することもあるのです。
もしそうなった場合、性器や肛門の周りにイボができるというコンジローマの症状のほか、クラジミアの症状となる尿道炎なども同時に現れることになります。
両方に感染する理由とは、たとえばコンジローマとクラジミアに感染している相手とそれぞれ性行為をしたというものです。
両方の病気を持っている相手と性行為などすると、その一度の行為で両方に感染することもあります。
HPVとクラジミアにはあまり強い関係はありませんが、両方ともに同時に感染することはありますから注意が必要です。

複数の症状があるときは

コンジローマとクラジミア、それぞれの症状が出ている場合など、できるだけ早く病院を受診するのがおすすめです。
複数の性病にも対応しやすいのは性病科です。
HPV感染によるコンジローマやクラジミアなど、性病を専門に診ている病院ですから、複数の症状があるときにも使いやすい病院です。
近くにいい性病科が見つからない場合、性病も詳しく診ている泌尿器科や婦人科でも相談できる場合があります。
これら病院を受診してそれぞれの病気を治療してもらうといいでしょう。
もちろんどちらか単独の症状での受診もおすすめです。